<阪神2-5中日>◇12日◇甲子園
19歳のお膳立てを42歳が平らげた。守道竜の決勝タイムリーはベテラン谷繁元信捕手だ。2-2の同点で迎えた6回。二塁打で出塁した高橋周を塁上に置き、能見の138キロ真っすぐを中前へはじき返した。谷繁の一打で19歳が勝ち越しの生還だ。
「前の回に投手に打たれて嫌な流れになりそうだった。そうはさせない、と気合で打ちました」。1点リードで迎えた5回裏の守り。2死三塁で打者が能見という場面で、手痛い同点打タイムリーを浴びた。先発大野に油断があったかもしれないが、女房役も責任を感じていた。借りはバットで返す。すぐ巡ってきた6回表の好機にプロ25年生が気迫で適時打を奏でた。
虎にトドメを刺したのも、高橋周と結成した恐怖の7&8番コンビだった。8回は二塁打2本で大当たりの高橋周が敬遠されて1死満塁となった場面。谷繁が久保の真っすぐを右前に運び、今季初の2打席連続タイムリーだ。リードを2点に広げ、代打堂上剛の押し出し四球も呼んで勝利を決定づけた。「何とか追加点が欲しい場面。外野フライでもいいという気持ちで打席に入りました。うまく打てました」。ここ3試合勝てなかった大野に、正妻が10勝王手の白星を届けた。
10日の3連戦初戦前には、今季限りで引退する1学年上の桧山からエールを送られ、心を新たにした。チームは3位広島と2・5差のがけっぷちで、CS争いに踏みとどまっている。「1試合1試合、やるしかない!」。逆転でのCS進出へ、19歳に負けじと42歳も気合十分だ。【松井清員】



