<西武4-3楽天>◇24日◇西武ドーム

 星野楽天が西武にサヨナラ負けして連勝が4で止まった。2位ロッテが日本ハムに勝ったため、優勝マジックは「3」のまま。先発則本昂大投手(22)が2点リードを守れず、8回途中3失点降板。1点を追う9回に追いつく粘りをみせたが、9回に青山が力尽きた。最短優勝は26日となった。

 楽天がサヨナラ負けで、カウントダウンは足踏みとなった。2-3の9回、枡田が同点ソロを放ったが、その裏、青山が1死三塁を招き、最後は西武ヘルマンにサヨナラ打を許した。土壇場の粘りもむなしく、連勝は4でストップ。星野仙一監督(66)は「負けたんだから、しょうがない」と悔しさを押し殺した。

 先発則本が黒星こそつかなかったが、期待にこたえられなかった。2点リードをもらい、7回まで0に抑えながら、8回に3失点して逆転された。先頭から3連打で満塁とし、そこから3失点。自身初の完封勝利も見えていたが、同点とされ、なお2死一、三塁で、中村に初球を左前に運ばれた。勝ち越しを許し「中村さんは初球から振ってくるイメージがあった。甘い球をなくそうとしたけど、甘く入った」と悔やんだ。

 7回までで110球。球数は少なくなかったが、星野監督は続投させた。「よう頑張っとるけど、あれ(8回)をクリアしないと。(援護がある)楽な勝ち方しかしてないからだ。まだまだ甘いな。完投がないもん」と言った。新人ながら、チームでは田中に次ぐ14勝。首位独走に貢献しているが、まだ完投勝利がない。星野監督は「今日は完封かな、と思った」と期待は大きかった。接戦で完投、完封し、壁を破って欲しかった。2位ロッテが勝ったため、マジックは据え置き。最短優勝日は1日延び、26日となった。優位は動かないが、ルーキー右腕には苦い教訓が残った。【古川真弥】