秋季キャンプのリタイア第1号は、まさかの監督だった?

 日本ハム栗山英樹監督(52)が5日、沖縄・国頭村の秋季キャンプで大ハッスル。大谷翔平投手(19)やトレーナー陣と、200メートル走の“ガチ勝負”を行い、必死の形相で1番最後にゴールしたが、何か様子がおかしい。「いてててて…」と、軽く足を引きずりながら「軽い肉離れみたい。もう、当分は走らないよ」と、宣言して球場を後にした。

 200メートル走5本のメニューを終えた野手陣が次々とトラックを後にする中、スタートラインに大谷と栗山監督が並んで立った。「投手」大谷としての、追加メニューだ。トレーナーの合図で走り始めたが、先頭を行く大谷と、指揮官の差はみるみる広がり、大谷が現役プロ野球選手のプライドを守って1位でゴール。走り終わると、そのままあおむけに寝転がり、しばらく動けなかった大谷は「あれは、全力で走りましたね」と、栗山監督との真剣勝負に完勝し笑顔を浮かべた。飛び入りで大谷の練習に参加した栗山監督は「若い選手たちが、やる気になってくれたらいいんだよ」と、チーム再生のため、身を削り奮闘中だ。【中島宙恵】