コーディネーター兼コピーライター!?

 阪神の秋季安芸キャンプで6日、掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)による珍ネーミングがさく裂した。新井良を「小(こ)ミスター」、今成を「小(こ)掛布」と、三塁手を務めた自身をもじった愛称を進呈した。

 キャッチボール中だ。「次の『ミスタータイガース』ですから!」。スタンドに集まったファンにわざわざ新井良を紹介した。ノック中もサードの後ろから「ヘイ、ミスター!」、「小掛布!」。どこからか「小(こ)新庄!」の声も聞こえてきた。秋季キャンプから三塁に挑戦する今成が「小掛布」、4日に新庄のようと例えた中谷が「小新庄」で定着したようだ。

 新井良へのネーミングを問われた掛布DCは「小掛布がいいからね。ミスターもいい刺激になるんじゃない」とニヤリとした。「ミスタータイガース」の称号と主砲の看板を背負った掛布DCならではの発想。若手が発奮するよう、ビッグネームで呼びかけている。

 新井良は「いやいや、ミスターじゃないですから」と謙遜した様子も、今成は「いいですね~」とノリノリ。3日に「小(こ)バース」と名付けた6年目森田はフリー打撃と特打で爆発した。打撃投手相手に65スイングで10本の柵越え。1本はバックスクリーンを越え、和田監督を「金本とかまでさかのぼるやろなあ」と驚かせた。

 掛布DCは「俺より飛んでいるんじゃないか」と声を大きくした。盛り上げ上手で教え上手、掛布DCの手と口で、若手育成に大きな変化が生まれている。【宮崎えり子】