巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(39)が14日(日本時間15日)、来春キャンプで、古巣の巨人とヤンキースから臨時コーチを要請されている件に関して、慎重な態度に終始した。ニューヨークで行われたヤ軍時代の恩師ジョー・トーリ氏が主催するチャリティーイベントに出席。「まだフラットな気持ち。ハッキリ決まったことではない。これから考えて決めたいと思います」。現時点では具体的な役割なども未定だが、実地指導となれば技術指導だけでなく、野球人としての姿勢、考え方などを伝えていくことになる。「いるだけでいいんだったら楽なんですが、そういうわけにはいかないでしょうから。行くと決まってから考えようと思います」と、具体的な内容に踏み込むことはしなかった。

 またポスティングシステムが「白紙」となったことについて、楽天田中の立場を思いやった。「自分の経験で言ったら、そこはちょっと分からないですよね。僕の場合はFAの権利を取る以外になかったですから。そこは何とも言えないです。ポスティングに関しては分からないです」と今回の騒動に関する印象を口にした。