ポジションは与えません-。阪神の和田豊監督(51)が27日、「レギュラー白紙構想」を明かした。兵庫県内でサンテレビの正月用ゴルフ番組に参加。同組でラウンドした福留孝介外野手(36)を含めて、来季は激しいレギュラー争いになることを予告した。走攻守に高く評価する主軸も関係なし。若手の成長に手応えを感じ、競争力で勝負の3年目へ挑む。

 吹き付ける寒風も、熱いハートではねのけた。「熱くなれ」をスローガンにする虎将が、勝負の年の熱き戦いを予告した。同組でクラブを握ったのは、左膝手術やふくらはぎ痛に苦しんだ福留だった。指揮官は「普通に走ってたし、いいリハビリになるんじゃないかな」と柔らかな笑みを浮かべながら、特別待遇はしない厳しい構えを見せた。

 和田監督

 福留に限った話じゃないけど、各ポジションそういう競争はあるからね。レギュラー争いになる。春は各ポジション、競争になってくるよ。

 去年の今ごろは、虎の救世主として期待された。指揮官も打撃だけでなく守備力、強肩、走塁センスも高く評価し、真っ先にレギュラーに数えていた。百戦錬磨のベテランでも、ポジションは簡単に用意しない。活性化を求める指揮官に根拠があるから出てきた「ゲキ」なのだ。壇上からは選手やスタッフを前に、充実の秋を語っていた。

 和田監督

 安芸のキャンプで若手の成長を見て、非常に手応えを感じることができました。

 マートンの残留が決まった。俊介は大和に宣戦布告し、秋季キャンプではルーキー緒方がMVPをゲットした。3つしかない外野を、若手が虎視眈々(たんたん)と狙う。福留も、22日の契約更改で「つまらないシーズンだった」と振り返った1年をかみしめ、オフもほぼ毎日、甲子園などでトレーニングを積んでいる。巻き返しへ懸命なのだ。

 新外国人のゴメスは「4番一塁」を掲げていた。マートンとの「GM砲」に期待しながら「もちろんそういう思いはあるけど、簡単には渡さないぞという選手もいるからね」と新井の意地も待つ。新井良と今成が競い合う三塁は、坂や上本もスタメンをうかがう。和田阪神勝負の3年目。ガチンコのレギュラー争いを制した者だけが、猛虎戦士の代表として躍動できる。【近間康隆】