チョー強気!

 ソフトバンク東浜巨投手(23)が、エース摂津に強烈な挑戦状をたたきつけた。28日、大分・玖珠町での野球教室に参加。1年目の3勝から2年目の飛躍を誓い、3年連続開幕投手が有力視される摂津正投手(31)からその座を奪い取るほどの強い覚悟を示した。

 気温2度という寒さにも負けず、東浜のハートは燃えるように熱かった。標高約300メートルという玖珠町での野球教室に、故郷の沖縄から駆けつけ参加。ときおり雪もちらつく中での指導後は、来季に向けた覚悟を強気な言葉で語った。

 東浜

 ホークスで投手陣の先頭に立っているのは摂津さん。見習うところは数多くあるし、背中をずっと見ていた。やるからには、来年はエースの座を狙うつもりでいきたい。

 誰がやる?

 俺がやる!

 絶対的存在である摂津からの「エース奪取」宣言だ。今年は年明けの新人合同自主トレで同じ班に入り、シーズン中も何度か食事をした。それでも「1年目は全然声をかけられなかった」とし、プロの水に慣れた来季は貪欲に話を聞いて吸収し、追いつき追い越せの精神で高みに挑む。

 2年目の土台作りとなる1月の沖縄自主トレでは、異例の「自宅通勤」を決めた。「距離的にそんなに離れていないので。ひとりっ子だし、家でしっかり食事もできるし、ゆったりしながらの方がいい」。実家で好物という母特製の沖縄そばに舌鼓を打てば、精神面でもリラックス効果が期待できそうだ。

 プエルトリコのウインターリーグで結果を残し、改良型ツーシームを習得して自信を得た。摂津のすごさを「野球に取り組む姿勢、試合での集中力」と語る右腕。経験、実績ともまだまだ及ばないが、どうせ登るなら高い山がいい。ひそかに開幕投手の座も狙いながら、プロ2年目の正月を迎える。【大池和幸】