ガッチャマンヘルメットがついにかえってくる?

 ソフトバンクがファンに絶大の人気を誇るダイエー初期のユニホーム復活を検討していることが29日、分かった。本拠地が平和台時代の4年間着用されたもので、パ・リーグのレジェンドシリーズなどでの復刻プランが浮上している。来季は福岡移転後25周年のシーズンだけに、タイミングもバッチリだ。

 平和台時代の縦じまがついによみがえる。球団の福岡移転初年度にあたる89年から福岡ドーム(現ヤフオクドーム)へ本拠地が移るまでの4年間、着用されたオレンジと焦げ茶色のユニホーム。印象深いのはなんと言っても、ファンから「ガッチャマン」と呼ばれるなど愛された鷹の顔がデザインされたヘルメットだ。

 鷹党からの根強い人気を証明する出来事が、今夏にあった。球団が当時のユニホームやヘルメットをモデルに「初代ダイエーホークス復刻グッズ」として100個限定のヘルメット(2万5000円)、ユニホーム(4万5000円)、キャップ(1万2000円)を受注販売した。いずれも高価ながら、あっという間に完売。球団関係者も「あまりの人気に驚きました。チームとしても、ぜひ今後、着用したいと考えています」と話すほどの人気ぶりで、現在でも再販を望むファンから問い合わせが寄せられているという。

 ダイエー初期時代を知る首脳陣も、小川ヘッドコーチ、加藤投手コーチ、藤本打撃コーチら多くいる。斬新なデザインは強烈なインパクトを残したが、内川、松田、柳田、長谷川、李大浩らが鋭い眼光のヘルメットをかぶって打席に入る姿は、若い鷹党にも新鮮に映るはずだ。

 パ・リーグのレジェンドシリーズや数試合限定での復刻がはかられているようだ。また、高価なグッズだけでなく当時3000円で売られていたレプリカのヘルメットや、300円のヘルメットアイスなども一緒に復刻となれば、ファンに喜ばれること間違いなし。球団の福岡移転後25周年のシーズンを華やかに彩るに違いない。

 当時つくられたデザインの権利は現在は球団が所有しており、支障はない。唯一の懸念といえば、本拠が平和台時代の4年間、勝率が1度も5割に満たなかったことか。勝ち星に恵まれなかった時代のユニホーム復活を心配する声もあるが、超大型補強した来季であれば問題ない、はずだ。

 ◆ソフトバンクの復刻ユニホーム

 南海のユニホームは08年と今季の2度復刻ユニとして登場している。08年は59~68年モデルを甲子園での阪神との交流戦で1試合着用。13年は84~88年の南海最後のモデルで9試合行った。ダイエーの福岡ドーム(現ヤフオクドーム)時代のユニホームは08年に球団福岡移転20周年として1試合着用されている。