パフォーマンス向上の秘策は「禁欲」にあった。日本ハム大谷翔平投手(19)が人間の3大欲求の1つ「睡眠欲」の抑制に着手していることが12日、判明した。この日、2軍の千葉・鎌ケ谷で午前9時ごろから自主トレを開始。トレーナーからのアドバイスで起床時間を固定することを決断していた。オフは午前7時15分起床を徹底。起床時間を一定させることで「体調を整えやすいと聞きました」と、取り組んでいる。

 「寝る子は育つ」を体現してきた。昨季は飛行機搭乗直後に熟睡するなど、チーム屈指の睡眠王で有名。食事時間を削っても睡眠時間を優先する時もあったという。今オフにリズムを改革。携帯電話のアラームと格闘し、眠い目をこすりながら何とか起き上がる日々。「立ち上がるまでが辛いけど1回起きちゃえば大丈夫」。睡眠時間は7、8時間がベストというが、シーズン中はナイター、デーゲームなど不規則で安定した睡眠時間を確保することは困難。効率よく疲労解消を図るため、起床時間の見直しに挑戦している。

 1年目の昨季の教訓を生かしている。二刀流挑戦、初体験のプロのハードな移動などで疲労が蓄積。十分な睡眠時間が取れず、疲れが抜けきらないときが多かった。「シーズン中は移動や、やることもあるので、なかなかうまく寝ることが出来なかったです」。最高の状態で1日のスタートを切るべく、旺盛な睡眠欲を適度に調整していく。

 今季は先発ローテーションの一角としてフル稼働する見込み。中6日で回ることを想定し、ブルペン入りのタイミングなども調整している。「1年間回り続けるのは体力的にもしんどいと思う」。有意義な睡眠で、翌日の疲労を最小限に抑えるつもりだ。禁欲生活の成果は、グラウンドで発散する。【田中彩友美】