巨人高橋由伸外野手（３８）がゴジラの技術論をコッソリと聞く。１３日、沖縄・那覇市内で自主トレを公開。キャンプで臨時コーチを務めるＯＢの松井秀喜氏に対し、「他の人にどう教えるか、横で聞いてみたい」と関心を示した。

　聞き耳を立てる－。ともにプレーした間柄なら直接聞いた方が早い。「今まで野球の話をした記憶がない。他の選手が聞けば真面目に答えるだろうから」。仲が悪いわけではない。同じ長距離打者だが、規格外のパワーを軸にした松井氏の打撃と、高度な技術を駆使する高橋由の打撃は違う。「（当時は）この人とは目指すところが違うと思った。だから僕から聞くこともなかった」と振り返る。

　だが松井氏の技術論が高橋由のプラスになる可能性はある。松井氏がキャンプ中に原監督との本塁打競争を提案したことも、「みんな喜ぶだろうね。僕は間近で見ていたからすごいのは分かっている」と歓迎する。３９歳シーズンは３８歳で引退した松井氏を超える。開幕スタメンを果たせば、巨人生え抜きでは４０歳シーズン時の８０年にプレーした、現ソフトバンク王会長以来。「もちろん、そこ（開幕）を目指してやっていく」。今年も高橋由は輝く。【広重竜太郎】