バレンティンをスカウトした“生みの親”が緊急渡米した。12日(日本時間13日)に妻に対する監禁と暴行の疑いで米捜査当局に逮捕されたヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)についての情報を把握すべく、奥村政之編成部国際担当次長(46)が15日、渡米した。出発前に都内の球団事務所で「接見して状況を確認しキャンプに間に合うようにしたい。起訴に至るかが大きな焦点になる。話し合いで円満に解決できれば」と話した。

 事態の早期収束に向け、球団が動いた。この日、バレンティン容疑者が判事に質問されている様子やカルラ夫人(32)のインタビューなどの映像がテレビで放送された。インタビューでは代理人の顧問弁護士が同容疑者が容疑を否認していると証言。夫人は「暴力を受けた」と発言した。この他、「裁判所から家族への接近禁止命令が出た」「保釈決定」などの報道も出たが、この日午前に代理人と連絡を取った奥村氏は「(保釈)決定とは聞いていませんが、その方向で話し合いがされている情報はいただいている」と話すにとどめた。情報はいまだ錯綜(さくそう)している。

 2月1日からの春季キャンプだけでなく、シーズンに向けても、正確に状況を把握する必要が生じた。緊急渡米した奥村氏は、この日夕方発の航空機でニューヨーク経由で現地入りし、到着は15日夜(同16日午後)になる見込みだ。顧問弁護士と合流し、両者の話し合いにも参加していく予定。衣笠球団社長は「スカウトした彼が行って現状を把握し、最善の対応をしてほしい」と期待した。

 14日に保釈申請の書類を提出している。仮にキャンプインが遅れることになったとしても、首脳陣は了承済みという。奥村氏は「話し合いで解決されるだろうという感触だけは得ていますが、裏付けるものは今のところ何もありません」と先行きが不透明なままマイアミに向かった。