日本ハムのドラフト4位、高梨裕稔投手(22=山梨学院大)が「脱サラ」して野球人になる。15日、千葉・鎌ケ谷で新人合同自主トレに臨み、ソチ五輪で金メダルが期待される高梨沙羅(17=クラレ)が出場するジャンプ女子のテレビ観戦を断念することを明かした。同姓で親近感を覚えながらも、道産子スーパー少女への関心を一時封印。2月1日に沖縄・名護で始まる春季キャンプに集中する。
日本中が歓喜に沸くかもしれない瞬間を見たい欲求もぐっとこらえて、自己管理に徹する。日本ハムの高梨が、少しの未練を残しながら決断した。「オリンピックは見たいですけど、体調管理のためにも見ないと思います」。ソチ五輪は春季キャンプと同時期。ジャンプ女子は日本時間で2月11日の深夜2時半に競技が始まる。新人にとっては疲労もたまる時期で、当然とはいえ、睡眠を優先させて体力回復に専念する。
気になる五輪。中でも、ジャンプ高梨へは特に関心を寄せている。「もちろん、金メダルを取ってほしい」と願うスーパー少女への興味は、プロ入りが決まってから膨らんだ。「沙羅ちゃんのことは、取材でよく聞かれましたので」。北海道を本拠地とする球団に指名され、偶然とはいえ同じ名字。親近感から、応援する気持ちも人一倍強くなった。
目標達成のための「脱サラ=沙羅」宣言だ。「キャンプ中に1軍昇格を目指します」。春季キャンプでは、ルーキー8人は2軍スタートが内定している。例年、大卒新人投手の実戦デビューは2軍キャンプ地の沖縄・国頭で行われる紅白戦。今年は同16日に予定されており、調子のピークを合わせる必要がある。「野球のことだけを考えていきたい」と、練習に没頭して最初のチャンスを、しっかりつかむつもりだ。
新人合同自主トレは、この日から第2クールがスタートした。この冬一番の寒波の影響で主に室内練習場でのトレーニングとなったが、軽快な動きでダッシュやキャッチボールなどを行った。「今のところは順調です」と表情は明るい。187センチの長身から繰り出す武器のフォークにひっかけ「僕は落ちる球で勝負しますが、沙羅ちゃんは落ちないで遠くまで飛んでほしい」。陰ながら活躍を願い、自身の目標へ突き進む。【木下大輔】



