先発、中継ぎの両面で期待される日本ハムの新外国人マイケル・クロッタ投手(29=ナショナルズ傘下3A)が、北海道での“先乗り自主トレ”で、2月1日に沖縄・名護で始まる春季キャンプに備える。現在、米フロリダ州でトレーニングに励む長身右腕は「キャンプ初日からブルペンで投げられるよう、肩は完全にできている」と、準備万端を強調。今月24日に来日し、日本デビューへ向けて、札幌市内の室内練習場で最終調整する。

 極寒の地も、いとわない。「もうブルペンで何度か投げている」という、せっかちな新助っ人が、意気揚々と北海道へ乗り込む。外国人選手は春季キャンプから始動するのが通例。キャンプ前に札幌入りするのは異例中の異例だが「時差ぼけを直してキャンプに臨みたい」という本人の希望で、実現の運びとなった。球団側もクロッタ用に住居や室内練習場の確保を終えており、受け入れ態勢は万全だ。

 温暖なフロリダ出身だが、昨年は全米屈指の豪雪都市として知られるニューヨーク州シラキュースでプレーするなど、心配は無用。新天地でのロケットスタートを決める。【中島宙恵】