ドラ1左腕に思わぬ落とし穴だ。阪神ドラフト1位岩貞祐太投手(22=横浜商大)が16日、発熱のため鳴尾浜球場(兵庫・西宮市)で行われている新人合同自主トレを休んだ。症状は軽いが、回復状況によってはブルペン入りなど今後のスケジュールがずれ込む可能性も出てきた。決定的だった春季キャンプ沖縄スタートも白紙になりかねない。
沖縄スタートピンチ!?
岩貞が発熱のため新人合同自主トレを休んだ。新人選手が毎朝行う体温測定で「37度2分」だったため、大事を取ってトレーナー同伴のもと、兵庫・西宮市内の病院で検査を受けた。軽い症状でインフルエンザでもなく安心させたが、まさかのリタイアとなってしまった。
診察を終え、タクシーで寮に戻った岩貞はマスクを着用。足早に寮へ続く階段を上がり「大丈夫です。特に変わった感じはなかったんですけど」と口にした。報告を受けた杉本チーフトレーナーは「今朝、発熱があったので、病院に行きました。体調不良ということで練習を休んだ。明日以降は当日の状態を見てになります」と説明した。
状況次第では決定的だった沖縄スタートにも黄色信号がともる。当初は18日から始まる第3クールにもブルペンに入る予定だった。今日17日の休日を挟んで復帰する見通しだが、回復が遅れればスケジュールが遅れ、ブルペン入りもずれ込む可能性がある。
チーム関係者は「インフルエンザじゃなくてよかった。状況次第では次のクールからは全体からはずれるかもしれない。1クール遅れると全部遅れていくから。(沖縄に行くかも)考えないといけないことになるかも」と黄色信号をともした。阪神のドラフト1位は例年沖縄スタートだが、安芸スタートとなれば09年蕭一傑以来となる。
思わぬ落とし穴だ。ここまで新人合同自主トレを順調に消化し、体も仕上がってきたところだった。前日15日にはキャッチボール、遠投にウエートトレーニングなどをこなし「7割くらいの力では投げられるようになって来ている」と手応えを感じていた。
能見、メッセンジャー、藤浪以降、先発ローテは空白。Gキラーの榎田は1歩抜ける存在だが、あとに続く岩田、鶴、秋山、歳内らとともに展開する激しい争いの中心にいる存在だ。以前には和田監督も「能見に似ていて、開幕ローテに入る力を持っている」と即戦力として最大限の評価をしていた。立ちこめる暗雲を消し去るためにも回復に全力を尽くすしかない。【池本泰尚】<阪神の主な新人合同自主トレ期間のダウン>
◆辻本賢人
米国の義務教育を修了し、ドラフト史上最年少の16歳でプロ入りして話題に。05年1月16日に腰付近の張りを訴え、離脱を命じられた。翌17日はグラウンドに出られず、室内で孤独なトレーニングに終始した。
◆岩田稔
06年1月14日、まず発熱で自主トレ3日目のリタイア。再合流したものの同22日には両足裏の痛みで2度目の離脱。その後、大学の卒業試験などで大幅に調整が遅れ、2月22日にようやくブルペン入り。紅白戦、オープン戦には登板できず。
◆一二三慎太
入寮を目前に控えた11年1月6日、溶連菌感染症を発症し、入寮は11日に延期。9日から始まった新人合同自主トレにも間に合わず、第2クールの始まった12日にようやく練習開始となった。



