ヤクルトの「ライアン」が、ダルビッシュの教えをミックスした「ニュー・ライアン」を披露した。小川泰弘投手(23)が22日、神宮外苑で今年初のブルペン投球を行った。左足を高く上げるフォームは昨年と同じに見えたが、本人の中では大きな違いがあった。
いつも以上に、1球1球に時間をかけた。立った捕手相手に30球、変化球も交えた。その際、リリース時の肘の位置を気にしていたという。真意を「左足が着地した時に左の股関節とお尻で体重を受け止め、その時に肘が出ていないといけない。その連動性を高めたいんです」と説明した。
そこにはダルビッシュの金言があった。今月、都内のトレーニング施設で練習をともにした。キャッチボール中に、こう言われた。「フォーム的に肘が遅れて出てくる。年を重ねると必ず肘に(痛みが)くるよ」。昨季終盤に出た右前腕の張りを防ぐために、肩甲骨回りや肘回りのトレーニングの重要性も説かれた。「難しいですけど、そっちのほうが球の伸びとかキレを感じる。良い感覚はある」と将来を見据えた課題とした。
金言はもう1つ。カットボールの時だけ、投げる前に握り直し、確認した。握りを試していたからだった。「握りを教えてもらいました。ダルさんのは伸びながら曲がって失速しない。僕のは垂れるので」と、速く鋭く曲がる“ダルカッター”習得にも着手していた。
「基本は変えず、プラスアルファ、いろんな人の話を聞きながら、つけたしてやっていく」。好投手の長所をミックスし、2年目のライアンは進化を遂げていく。【浜本卓也】



