日本ハム大谷翔平投手(19)が、推理小説さながらの「時刻表のトリック」を駆使した自主トレを完遂した。22日、2軍の千葉・鎌ケ谷を拠点にした自主トレを打ち上げ。今日23日にキャンプ地の沖縄・名護へ先乗りして合同自主トレに参加する。「キツいことも含めて、やりたいことはやれた」。充実の一区切りを迎えた舞台裏には、巧妙な駆け引きのサクセスストーリーがあった。

 二刀流ならではの苦難にクレバーに対応した。鎌ケ谷は新人合同自主トレの実施場所で、主力選手らの自主トレの密集地帯。打撃練習用のマシンは計4台など機器、スペースも限られる。大谷は投手と野手の両方の練習メニューが必須だけに、効率的に消化するのは至難の業。しかも2年目だけに、練習時間帯がかち合えば「先輩優先」の暗黙のルールもある。

 今回の自主トレ期間。大谷は他者のペースに巻き込まれないように単独行動を選択した。新人自主トレの予定表なども下調べ。各施設が手薄な時間を活用した。この日も自由気ままにマシン打撃、フォームチェックを実践。いつも通り、ほぼ待ち時間なしで遂行した。「人がいない時なら、ウエートの器具とかも使いやすい。サボろうと思えばサボれましたけれど」と、してやったり。痛快に難題を解決し、南国での総仕上げへ向かう。【高山通史】