原点回帰で大きく振りかぶる。ソフトバンク寺原隼人投手(30)が、自主トレ先の福岡・西戸崎でブルペン入り。捕手を立たせ35球を投じたフォームは微修正があった。4勝どまりだった昨年のノーワインドアップから、ワインドアップに変化していた。

 「体が大きくないので大きく見せようかと。もともとやっていたので違和感はない。昔の投げ方を振り返った時に、いいイメージがあった。振りかぶった方が勢いはつくと思う」

 プロ12年間で試行錯誤しながら、ワインドアップの時期はあった。自己最多12勝の11年オリックスもそうだった。だが寺原が今回イメージしたのは、宮崎・日南学園時代だった。

 30歳とベテランに差し掛かった右腕は「年齢的には中堅よりちょっと上かもしれないが、そのぶん何かでカバーしないといけない。昔を思い出して、若々しくいきたい」と記憶をたどった。高3夏は甲子園最速の157・7キロ(ブレーブススカウト計測)をたたき出し、聖地を沸かせた。

 また緩急をうまく利用するためチェンジアップを改良。球速をやや殺すように握りを変えた。古巣復帰1年目に内角攻めの重要性を痛感し、今季は死球覚悟の「ケンカ投法」に徹する決意を固めている。ワインドアップは、そんな荒々しさを前面に押し出すツールの1つとなりそうだ。【大池和幸】