日本ハムは24日、今季のスローガンが「前進せよ~トゥミコロクル~」に決まったと発表した。副題にアイヌ語の「トゥミコロクル」を採用した。栗山英樹監督(52)は「俺の心の底からの叫び。もう1回、原点に返って。北海道の原点と考えたときにアイヌの言葉、アイヌの方々ということになった」。北海道を本拠地とする球団として原点回帰して、最下位からの巻き返しを期す強い思いを込めた。

 「トゥミ-」の意味はシンプルだ。「トゥミコロ」は「戦う」で「クル」は「人」や「男」を意味する。直訳すれば「戦う男」だ。「前進せよ」も含めて栗山監督は「あえて原理原則となる言葉を選びました」と、スローガン決定までの経緯を明かした。プロ野球選手としてあるべき姿を端的に表現したかったという。

 アイヌ語を模索する中で気づいたこともあった。「アイヌの言葉は少ないんだよね。それは、心と心のつながりがあるから」。現在の日本語のように多種多様な表現はない。その中でアイヌ社会が成立してきたのは心が通じ合ってるからこそだと熱弁。北の大地の先人が築いてきた、和を大事にする精神を選手にも求めるつもりだ。

 アイヌ語をスローガンに採用したのは、球団としても初めて。「何で使わないんだろうと、ずっと思っていた」と、指揮官はかねて温めていた思いを実行。就任3年目は、熱く選手へ闘争心を求めていく。【木下大輔】