日本ハム大谷翔平投手(19)が、“ダル級”の熱投で仕上がりのよさをアピールした。25日、合同自主トレ先の沖縄・名護でブルペン入りし、今オフ最多の60球を投げ込んだ。投球中には、右手薬指をひっかいて、鎌ケ谷での自主トレから数え、ブルペン投球で3度連続の出血となった。ダルビッシュも同様の傷を負うことが多く、中垣トレーニングコーチも共通点を挙げ、能力の高さを認めた。

 カーブやチェンジアップ、カットボールなどを織り交ぜての60球。投球練習後、大谷は「毎回こうなるんですよね」と、右手薬指をなめた。鎌ケ谷の自主トレから3度連続の出血だが、表情は明るい。「大丈夫です。ケチャップですよ。食べるときにつけちゃったみたいで…」と、いたずらっこのように笑った。

 背番号11の先輩、ダルビッシュもかつて、指から出血し、ユニホームのズボンを血に染めながら投げていた。両者を知る中垣トレーニングコーチは「指に(ボールが)かかるからこそ、勢い余って(親指のつめで中指や薬指を)切ることがある」と説明する。

 キャンプ第2クールの2月8日には、紅白戦先発登板が決まっている。「まだまだこれから。2月8日にMAXにもっていく必要もない。自分の(自然な)感じで勝負できればいいです」。血染めのブルペン投球も、2年目への順調な証しとなっている。【本間翼】