貫禄発進だ。阪神の新守護神・呉昇桓(オ・スンファン)投手(31=韓国・サムスン)が1日、日本球界のスタートを切った。キャッチボールやランニング、約1時間の筋力トレ。キャンプ初日から、15人の日本人投手全員がブルペン入りしたが、通算277セーブの韓国セーブ王は決して焦ることはない。7日からの第2クールにブルペン入りする予定で、その足固めに汗を流した。

 調整に抜かりはない。ノックで一塁カバーに走り込む際には、大きな声を出して呼び込んだ。韓国球界は指名打者制のため、10年ぶりの打撃練習に取り組んだ。室内でマシン打撃とティー打撃練習。「難しい。ボールが速すぎて見えなかった」と振り返ったが、余念はなかった。

 祖国でも動向に注目が集まる。この日、宜野座キャンプに訪れたネットメディア「OSEN」の李相學(イ・サンハク)記者は「呉昇桓の移籍で(日本プロ野球が)興味深く見られるようになった」と話す。球団も韓国メディアに対応するため、2人の韓国留学生を配置。受付担当・琉球大4年の梁昭熙(ヤン・ソヒ)さん(23)は「明日から忙しくなると思います」と話した。この日、韓国は旧正月のため企業は休みのところが多く、1社だけの訪問。今日2日から韓国メディアが殺到すると予想される。呉昇桓フィーバーが、日が進むにつれ、目立ってくるはずだ。【宮崎えり子】