ガチンコ対決や、2人で20勝や!
先発ローテーション4番手を争う阪神岩田稔投手(30)と榎田大樹投手(27)が2日、ブルペンを支配した。2人合わせて289球の、猛烈な投げ合い。和田監督も「左2人で20勝はいってもらわないと」と期待する左腕先発の充実に、3月28日からの開幕カード(東京ドーム)でぶつかる巨人のスコアラーが警戒を強めた。
6つあるブルペンに残ったのは、真ん中2つに陣取った2人だった。ほぼ同時に投げ始め、ともに100球を超えた-。が、どちらもやめる気配はない。まるで伝説の巨人キャンプ江川と西本のように、意地と意地がぶつかったのか。キャンプ2日目にして榎田が138球、岩田が151球。先発ローテーションに向けた思いを込めた。
最後までブルペンに居座ったのは岩田だ。151球目をストライクで締めると、自然と拍手が起こった。球に力強さを求め、すべて直球で押し通した。球数を重ねるごとに力強さが増し「最初からできればいいんですけど、でもまだ始まったばかり。頑張ります」と淡々と振り返った。
榎田は全球種を、テンポよく投じた。低めに次々と決めたことで「しっかり投げられていた。しっかり一本足で立つという意識で、バランスよく投げられた」と笑顔だった。先発転向1年目の昨季、巨人戦で活躍しながら4勝9敗でローテを守りきれなかった。バランスを重視した新フォームで、力を発揮した。
かかる期待も、他の投手とは別格だ。昨季はともに開幕ローテに入りながら、2人で6勝。今季ノルマは大きく3倍以上で、和田監督は「4番手5番手をしっかり射止めてくれないといけない。2人で20(勝)はいってもらわないと」とハッパを掛けた。信頼を取り戻そうと腕を振るサウスポーを、指揮官は最後までブルペンで見届けた。
先発ローテーションは能見、メッセンジャー、藤浪の3人以降は空席。中西投手コーチは、本命2人にあえて言う。「もたもたすんな。お前らあっての若手だ。昨日よりよかったけどね」。熱気が満ちるブルペンから、盤石のローテーションが生まれる。【池本泰尚】



