ルーキー年以来の三塁守備に挑戦する日本ハム中田翔内野手(24)が、失策からの再スタートになった。沖縄・名護キャンプ第2クール初日の6日、チーム初実戦となる紅白戦に白組の「4番三塁」でフル出場。唯一の守備機会となった3回に失策を犯した。実戦での守備の難しさを感じながらも、本人も首脳陣も実戦経験を積むことを最優先にし、エラーも成功への糧ととらえた。「4番サード」へ、前向きに突き進む。

 待望の瞬間は3回にやってきた。中田が守る三塁へ、初めて打球が襲った。陽岱鋼の三塁線を襲うゴロに鋭く反応。半身の態勢から、バックハンドで捕球しようとした直前に打球がイレギュラー。グラブをはじいたボールは、ファウルゾーンへ転々と転がった。三塁再デビューは失策スタート。雨が断続的に降る悪条件だったが「普通に、ただ単にオレがエラーしただけ」と、言い訳はしなかった。

 貴重な実戦経験を積んだ。「雰囲気が違う」と、ノックと試合での感覚は全くの別物だった。本格的な実戦での三塁守備はルーキーイヤーの08年以来6年ぶり。だからこそ、今は試合で守り続けることに意味がある。「今の間に、たくさんエラーをしたい」と、さまざまな状況で、いろいろな打球を受けることに重きを置いている。

 首脳陣も、現時点での失策については不問の姿勢だ。栗山監督は「たくさんミスすることに意味がある」と、プラスにとらえた。白井内野守備走塁兼作戦コーチも「あれは難しいプレー。試合の中でしか経験できない。(失策は)何ら問題ない」と冷静に評価した。

 本人が残念がったのは、守備機会が1度だけだったこと。「もっと、飛んで来てほしかった」。打席では2打数無安打だったが「守備を先に考えてやっていきたい。バッティングは、そのあと」と、頭の中は三塁守備のレベルアップのことでいっぱい。サード中田は、失敗の数だけ成長していく。【木下大輔】