飛ばし屋にレギュラー奪取指令が出た。侍ジャパン小久保裕紀監督(42)が6日、古巣ソフトバンクの宮崎キャンプを視察。昨年11本塁打の左の長距離砲、柳田悠岐外野手(25)をベタ褒めした上で、日本代表入りには定位置獲得が必要と掲げた。右の中田、左の柳田-。3年後のWBCで打線の軸になる可能性があるだけに刺激を与えた。
やはり足が止まった。日本人選手で今最も飛ばす男が、フリー打撃中だ。秋山監督と一緒に見守った小久保監督は語りだした。
「柳田には一皮むけてほしいと正直思う。あの能力をプロ野球界で発揮してほしい。オリックスの糸井も『日本人であれだけ飛ばすヤツはいない』と言っていましたしね」
古巣キャンプを視察。柳田は性格もよく知る弟分だ。社交辞令を抜きにしたはっぱをかけ続けた。
「大学を出て4年目。レギュラーで名を残すにはリミットくらいの年齢。レギュラーをとらないと次のステップはないでしょう」
「次のステップ」とは侍ジャパン。ヤフオクドームで逆方向の左中間へ簡単に放り込むパワーは世界に通用する。引退前に後継者と認め、「キャプテン賞」として高級腕時計をプレゼントした。昨季は約束の20本塁打に9本届かず没収を考えたが、今季30本ならOKとノルマを上方修正して発奮を促した経緯もある。
17年WBCを見据え、日本ハム中田を4番固定すると公言する。左の柳田を主軸に加える可能性について「飛ばす力で言えば日本トップクラス。魅力だけで終わらないように、勝負の年だと思ってやってほしい」ときっぱり。“最後通告”で鷹でのレギュラー奪取を命じた。
昨季は風邪や感染症、右肩負傷で離脱した柳田は「しょうもない選手に目をかけてくれて…。まずレギュラーを取ってからです。期待に応えられるようコツコツやっていきます」と恐縮。ソフトバンク首脳陣が描く「センター柳田」は侍ジャパンの青写真に重なってくる。【押谷謙爾】



