待ってろ右翼席!
ソフトバンクの新4番候補の李大浩内野手(31=オリックス)が8日のフリー打撃で守護神候補のサファテから右翼へ豪快な柵越えを放った。特打では最後の5スイングを本気モード。3発左翼へ突き刺した。全方向への1発が期待できる大砲がマイペース調整の中で力強さを増してきた。
最後の1球だった。李大浩は18球目、サファテの外寄り直球を逆らわず打ち返す。逆風の中、打球は100メートルのフェンスを越えた。
「本当は右中間に飛んでいかないといけないコース。たまたま遅れてヘッドを出したら右へ飛んでいった。状態は上がっているので今日は強めに振りました。コースによって打ち返すことを意識しています」
多少差し込まれても、パワーで運んだフェンスオーバー。右打ちばかりだった第1クールとは明らかに打球が変わってきた。
特打では王球団会長に声をかけられた。右手親指に詰まり防止で装着しているゴムの話だった。「これを着けることで詰まっても押し込める」と防具もうまく利用している。
最後の5スイングは重いマスコットバットから試合用に持ち替え、3本が左翼へ柵越え。狙えばいつでも打てると言わんばかりだった。王会長は「本塁打だけを打ちにいくと40~50本打てるが、彼はセンターから右へと考えている」と普段の広角打法を評価した。
7日には自身とは逆にソフトバンクからオリックスへ移籍したペーニャが宮古島で左翼場外に150メートル弾を連発していた。ペーニャが剛なら李大浩は柔だ。昨季も24本塁打を左翼13、中堅5、右翼6と打ち分けている。チームは昨季、ヤフオクドームで右打者が右翼へ運んだのは李杜軒の1本だけ。今キャンプ最多1万7200人の観衆に、人気球団の期待を肌で感じた。その4番が今季は鷹党の待つ右翼席へ何本もアーチをかける。【石橋隆雄】
▼李大浩はオリックス在籍2年間の全48本塁打中、右方向へは11本塁打。右への本塁打の最長飛距離は125メートルで、12年5月13日楽天戦(京セラドーム大阪)、5月27日DeNA戦(横浜)、7月29日日本ハム戦(京セラドーム大阪)、13年9月21日西武戦(ほっともっと神戸)の4本。日本での最長は左方向への135メートル。12年7月31日西武戦(西武ドーム)、13年8月2日ロッテ戦(京セラドーム大阪)と2度ある。



