楽天の若手左腕が、また1人、アピールに成功した。2年目の大塚尚仁投手(19)が9日、今キャンプ初実戦となる紅白戦で好投。2回を投げ、無安打無失点に抑えた。他の投手が軒並み安打と失点を重ねる中、唯一のパーフェクト。「球が遅いので、低めのコースに投げようと思いました」と、うれしそうに話した。

 最速は128キロだったが、インステップから右打者の懐を果敢に攻め、見逃し三振を3つ奪った。強気の投球が光ったが、初めての1軍キャンプでは、個性的な不思議キャラが定着しつつある。質問には、やや間を空けて、ゆっくりと答える。いつも、ほんわかした雰囲気を醸しだし、先輩たちにいじられながら、かわいがられている。「すごい選手がいっぱい話しかけてくれて楽しいです」とニッコリ。今は、塩見からカーブを習っているところだ。

 同じ2年目左腕の森が評価を高め、ルーキー左腕の松井裕も注目されている。2人への意識を聞かれると、「はい!

 どっちも球がすごいんで、違うところでアピールしたいです。僕は、コントロールですね」と、目をキラキラさせた。星野監督にも「ストライクが取れるのがいい」と評価された。将来の夢は「息の長い選手になりたい」。夢の第1歩へ、1軍デビューを目指す。【古川真弥】

 ◆大塚尚仁(おおつか・たかひと)1994年(平6)10月13日生まれ、福岡・八女市出身。九州学院(熊本)では1年夏、2年春、3年春と3度甲子園出場。3年秋にはAAA世界野球選手権大会の日本代表に選ばれた。持ち球は直球、スライダー、チェンジアップ、フォーク、カーブ。最速143キロ。175センチ、70キロ。左投げ左打ち。