巨人、1989年生まれの「後厄トリオ」が、厄払いを行っていた。宮崎キャンプのオフ日の10日、菅野智之投手(24)藤村大介内野手(24)ドラフト1位小林誠司捕手(24=日本生命)が宮崎神宮に姿を現した。3人の動向に潜入した。
休日だった私は観光で同神宮を訪れていた。雨の降る中「厳かだな」との思いに駆られていた時だった。見慣れた精悍(せいかん)な男たちがいた。「菅野だ!」。藤村、小林もいる。しかも休日なのにスーツ姿だった。真剣な表情で本殿へ入って行く。間もなく他の参拝客に交じり、本殿の端で、体を動かさず、こうべを垂れた。彼らは何とおはらいを受けていたのだ。
すでに宮崎に入り、青島神社も含め2度参拝している。それでも、三たび訪れた理由を想像してみた。菅野は8日に背中に軽い張りを訴え、ブルペンを回避していた。ルーキーイヤーの昨季は13勝を挙げたが、今季は2年目のジンクスに立ち向かう年でもある。小林は第2クールのチーム打撃練習で2日連続で死球を受けていた。今日11日からの第3クールを前に気持ち新たに野球に打ち込むため、おはらいを受けたのだと思った。
観光気分だった私はデジカメの被写体モードを風景から人物に切り替え、後ろ姿を夢中でシャッターを押した。約50メートルの距離でも、静寂した空気を通して思いが伝わってきた。約30分後、彼らは神社を後にした。神社を後にする3人の背中はどこか、すっきりしているように見えた。【栗田尚樹】




