意識を変えて評価を変えた。楽天ドラフト1位の松井裕樹投手(18=桐光学園)が10日、今キャンプ初の3日連続ブルペン入り。右打席に小関が立つと「気持ちが入った」と、より集中した。前日9日はフォームを確認するように投球していたが、思い切り腕を振り続ける。69球目。最後の1球がそれを象徴した。捕手伊志嶺が構えたミットがピクリとも動かない。外角低めに決まる直球は鋭い音を立てた。「最後の球が決まるとやっぱり気持ち良いですよね」と笑みがこぼれるほど納得の球だった。

 フォームに大きな変化があったわけではない。それでも「前より胸が張れていたかな」と違いを口にする。これまで佐藤コーチからは投球時に上体が反り返る点を注意されていた。修正点に集中し過ぎて、投球時の躍動感がなくなっていた。しかし「今日は(試してみて)プラスでした」と反り返りの意識をあえて少なくし、力強さを戻した。「うまくアドバイスと自分の良いところをミックス出来たら」と手応えをつかむ。

 成長への教材は、自分自身だ。その日の投球を宿舎に戻り映像で確認。コーチからの助言が反映されているかを見ている。この日は手応えを感じたのか「いつもの松井裕樹って感じでした?」と逆質問。変化を一刻も早く確かめようとした。変える物と変わらない物を見極めるための試行錯誤は続く。【島根純】