ロッテの新旧キャラ対決が実現した。大先輩のG・G・佐藤が発案したもので、アジャ・コングことドラフト5位の井上晴哉内野手(24=日本生命)と石垣島のキャンプ地施設内にある土俵で相撲をとることに成功した。簡単なまわしをつけて相対すると、まずは威嚇した。「ルーキーで入って話題独占。はらわたが煮えくり返っていた。経験の差を見せつけてやる」と本気モード。

 がっぷり組み合うと、上手投げで114キロの大物新人を投げ飛ばしてみせた。負けたら引退?

 覚悟だっただけに先輩のメンツを保った。入団直後からユニークなキャラには注目していた。「実は恐怖を感じていたんだ。うん、気に入った。AG砲だね。僕はセットで売り出すことにした。スリスリ擦り寄って生きて行こう!」と、プライドをかなぐり捨ててフレッシュな話題に乗る魂胆だ。

 井上はGGの決めぜりふ「キモティー」を一緒にやって感激しきり。「テレビで見ていたけど。本物です。ついていきます」と、これぞ本当の入門を志願した。「同じ土俵に立って、2人でホームランを打ちたい」と、アベック本塁打を誓っていた。【矢後洋一】