異常なしも異常あり!?

 阪神の新守護神呉昇桓(オ・スンファン)投手(31=韓国サムスン)が4日ぶりにボールを投げた。第3クール初日にブルペン入り。7割程度の力で小気味よく30球を投げ込んだ。

 「この前が多すぎたので、減らしました」

 前回9日、2度目の投球練習で54球を投げた。翌日から2日間はキャッチボールすら行わない独自調整。「第2クールで投球は2度」は予定通りだったが、白球を握ることもなかった練習法は周囲を戸惑わせた。

 もう1つの不安にも対処した。9日には、踏み出した左足がステップを踏むような独特のフォーム「タップダンス投法」に、審判団から二段モーションの「審議」がかかった。中3日のブルペンは全力投球でないこともあったが、左足をややスムーズに出していた。

 審判団と話した和田監督は「そういう(変えた)感じはしたね。本人も何とかというか、気になるだろうから、クリアしていこうと思ってるんじゃないかな」と小さな変化を感じていた。明日15日にはフリー打撃に登板予定。呉昇桓は「試合じゃないので、自分の練習をするだけです」と顔色ひとつ変えずにつぶやいた。