楽天のドラフト1位、松井裕樹投手(18=桐光学園)の実戦デビューが23日の巨人戦(沖縄セルラー那覇)となることが14日、分かった。2イニングをめどに先発する。将来のエース候補として、常勝軍団相手に送り出される。松井裕はこの日、キャンプ地の久米島から沖縄本島に移動。15日から、金武(きん)町を拠点に練習を続ける。
星野流の英才教育だ。松井裕のデビュー戦は、23日の巨人戦(沖縄セルラー那覇)に決まった。昨秋の日本シリーズで火花を散らした相手。星野監督は「打たれるかもしれないけどな」と言った。強力打線を向こうに回すのは、高卒ルーキーのデビュー戦には酷、とは考えなかった。むしろ、強い相手に、どれだけの投球ができるかを見る。あえて厳しい環境に置き、成長の糧にさせる。
久米島キャンプを打ち上げた前日13日だった。松井裕のデビュー戦について、「実戦は、いつかあるでしょう。(計画は)頭には、うっすらとある。それなりの舞台を整えたい」と話していた。明確な日付こそ、口にしなかったが、ドラ1左腕のお披露目にふさわしい舞台。それは、巨人戦を指していた。
星野監督らしい起用法と言える。もう1つの候補として、19日の阪神戦(宜野座)も考えられたが、こちらは練習試合。オープン戦として行われ、記録も残る巨人戦を優先した。当然、注目も高まるが、一生に1度しかないデビュー戦は華やかな方がいい。現役時代から「巨人戦は燃える」という同監督ならではの“親心”でもある。
手ごわい相手にぶつけるのも、力を評価してのこと。キャンプ中、松井裕が投げる時間に合わせ、必ずブルペンに足を運んだ。序盤は気疲れも見えた左腕だが、中盤以降は意欲的にフォーム修正に取り組んだ。コーチ陣の指導に自分の考えを織り交ぜ、徐々に力強い球を投げるようになった。その姿に、星野監督は「自分で悩みながらやるタイプ。学習能力は高い。実戦向きだな」と分析。実戦登板できる段階と判断し、23日の登板を決めた。
松井裕は、実戦に向けた意欲を問われ「今までやってきたことを出していきたい」と答えた。15日にも、フリー打撃に登板する。1つ1つ、階段を上る。【古川真弥】



