スキー複合なら金メダル!?
ソフトバンク柳田悠岐外野手(25)が16日の紅白戦で「飛距離」と「走力」双方で沸かした。白組の5番中堅でフル出場。7回に右中間最深部へ120メートル弾をたたき込んだパワーもさることながら、2回に無死一塁から右飛で二塁へのタッチアップを成功させる走りで驚かせた。中堅レギュラー定着に、マルチな能力を発揮した。
ユズくんの次はユウキくんが主役!?
満員のスタンドの大歓声を浴びながら、柳田が放った白球は120メートル先の芝生席へ着地した。日曜日でネット裏から大きな声で応援してくれた小学生の男の子に、ホームイン後、ヘルメットを脱いで笑顔で応えた。
7回、金無英の初球の甘く入った球を見逃さなかった。「何かの抜け球ですが、打った瞬間行ったと思いました。応援がすごかったので1本打ててよかったです」とK点ならぬフェンス越え。ネット裏では臨時コーチなどで指導を受けた中西太氏(日刊スポーツ評論家)や昨季限りで引退した元中日の山崎武司氏が観戦していた。山崎氏には2軍時代に何度も声をかけられた。同じ長距離砲としてバットも試し、もらったこともある。2人へ成長した姿で恩返しした。
飛距離だけではなく“クロスカントリー”でも抜群のスパートだ。2回、四球で出塁すると江川の右飛でタッチアップし一塁から二塁へ進塁した。「初めてです。長谷川さんの捕球体勢を見て半身だったので」。やや右中間よりで長谷川がグラブを伸ばした姿を見て瞬時に決断。クロスプレーも明らかにセーフのタイミングで二塁へ滑り込んだ。一塁の鳥越コーチは「無理かなと思ったけどいいチャレンジだった。あいつは2、3歩目が速いからね」と積極姿勢をほめた。
紅白戦後は藤本打撃コーチとロングティー。下半身が前に流れずバックスピンで角度よく打球を上げる練習を繰り返すことで、確率を高めている。ランニング後のハードメニューも「これは場外やろ」などと無駄口?
を連発しながら楽しんでポンポン放り込む。横で見ていた内川も「ばけもんやな…」と口をあんぐり。野球の複合とも言える3割30本30盗塁も、柳田なら達成の可能性は十分だ。【石橋隆雄】



