スゴ技激写!

 ソフトバンクの新大砲・李大浩内野手(31=オリックス)が17日、紅白戦出場を回避し室内で約1時間単独打撃練習を行った。マシン相手に両膝を着いて座り、すべて芯で打ち返す驚きの打法も披露。自己流調整を認められた主砲は、自ら考え工夫を重ね、22日西武戦(アイビー)から始まるオープン戦へひっそりと状態を上げている。

 雨の中、紅白戦がメーン球場で行われているころ李大浩は1人室内で秘密の特訓?

 を行っていた。マシン打撃を繰り返す中、いきなり打席に両膝を着いて座り込むと、そのままバットを構えた。マシンから緩い軌道で曲がって来るカーブを約10球、全て芯で捉えてきれいに打ち返した。

 李大浩は「ポイントの確認です。打ち込みの合間の休みにやっただけで、特に意味はないですよ」と照れ笑い。本人は遊び感覚だったが、下半身が使えないままでの確実なミートは技術力の高さの証拠だった。

 前日16日の紅白戦で白組の4番で出場も、三塁ゴロに倒れたわずか1打席で交代。故障かと報道陣が色めき立ったが「予定通り」とマイペース調整を貫いた。この時期に今まで3連戦を行うことがなかったため、この日は監督、コーチの了承をもらい単独で1時間、室内で打込んだ。

 カーブマシンを相手にコースに逆らわずひたすら打ち返した。座り打ち以外にも極端なオープンスタンスで打ち返すなど工夫していた。藤本打撃コーチは「下半身が使えない中でのインパクトの確認だと思う。デホはどのマシンでも芯で当てるからすごい。座って打つんやから、たいしたものやね。あの体(194センチ、130キロ)で3割打てるんだから」と感心する。

 オープン戦までは、今後も独自調整が任される。オリックス時代の過去2年は温暖な沖縄・宮古島で調整。宮崎は雨が降り続き寒いが「寒さはダイジョウブ!」と、不動の4番候補は自分を見失わずじっくりと仕上げてきている。【石橋隆雄】