<オープン戦:日本ハム1-0西武>◇13日◇札幌ドーム

 西武熊代聖人外野手(24)がブレークの予感!?

 レギュラー争いの渦中にいる4年目が初の開幕スタメンをたぐり寄せた。1回、日本ハムのエース吉川に果敢に立ち向かった。カウント2-2からの147キロ外角直球をミートして右前打で出塁。第2打席は中堅にはじき返し、2打席連続安打で躍動した。

 沈黙が続く打線だけに好調ぶりが一層、際立った。チームはこの日を含めた4試合で得点はスクイズの1点だけ。8日のDeNA戦で浅村が放った適時打を最後に41イニング連続で適時打なしに沈んでいる。中村、浅村の主軸が欠場している現状に伊原監督も「打線はこんなもんだよ。2人がいないと何かつながらない」と嘆くしかない。だからこそ「競争の中で明らかに結果を出している」と、熊代の成長を評価した。

 外野陣は左翼の栗山以外は未確定だ。残り2ポジションのうち、中堅は秋山が最有力とみられていたが、これで分からなくなった。熊代は「みんなまだ調整段階。必ずいい調整をしてくる。自分は今の状態を維持することを考えて集中してやっていきたい」と、自身初の開幕スタメンへ突き進む。【為田聡史】