<オープン戦:日本ハム1-0西武>◇13日◇札幌ドーム

 日本ハム吉川光夫投手(25)が「開幕デモ」で万全をアピールした。走者を得点圏に進めたのは4回に1度だけ。5回2安打無失点、4奪三振を奪う力投で西武打線を封じ込めた。「ゲームを作ることは出来た。まだまだ抜けるボールは多々ある」と、上々の出来にも納得しなかった。プロ8年目での初の開幕投手に向けて、さらに意識を高めた。

 迷いなく投げ込んだ。5回、ランサムをフルカウントに追い込んでからの7球目。宝刀スライダーで内角高めをえぐり空振り三振に切った。「しっかり指にかかって投げられた」。攻めた証しだった。前回登板の6日、教育リーグ・ヤクルト戦では制球が乱れた。強風の影響もあり4回1安打無失点も6四死球。「力みすぎていた」と反省した。この日は完璧に修正し、無四死球で役目を終えた。

 高い集中力は春季キャンプ中、人知れず磨いてきた。オフの時間はレンタルしたドラマのDVD鑑賞や読書に充て、1人で過ごすことを大切にした。自分と見つめ合うことに費やした。「開幕戦だけが試合じゃない。1年間戦えるように平均値を上げていきたい」。自信と手応えを胸に、大役まっとうを目指す。【田中彩友美】