阪神藤浪晋太郎投手(19)が勝ちにいく。13日、甲子園で調整した藤浪はオープン戦2試合目の登板が予想される15日DeNA戦(横浜)へ向けて勝敗にこだわる姿勢を示した。くしくもチームはここまで1勝8敗1分け。前日12日の激励会では坂井オーナーから異例の「喝」が入ったばかり。怪物右腕がいよいよ勝負のスイッチを入れて開幕本番へ向かう。
藤浪の眼光が鋭くなった。雨の降る甲子園、オープン戦2試合目の登板へ向けて室内練習場で汗を流した。その後、自分に向けて厳しい言葉を吐き出した。
「そろそろ、しっかりした結果を出さないといけないと思います。この前のような結果ではだめだと思っているんで」
前回登板の8日、日本ハム戦では5回で9安打され5失点。同学年で、高校時代からライバルと言われてきた大谷とプロで初めて投げ合い、負けた形となったが、ここまではテーマを設定し、結果より内容を重視してきた。だが、28日に開幕する2年目シーズンを見据えて、ギアを上げる時期に来た。ここからはいよいよ「結果」にこだわっていく。
また日本ハム戦ではクイックモーション、けん制の隙をつかれて3盗塁を許したが、対策については特別に意識はしないという。
「クセもその日にわかるようなものなんで、特に大したものだとは思っていない。それを直そうと思ってやっているわけじゃないんで。(前回は)試すことなど多かったので。調子が良い、悪いもありますし。ゲームがしっかりつくれるように」
くしくもチームはオープン戦10試合でわずか1勝。前日12日の電鉄本社激励会では坂井オーナーがフロント、監督、コーチ、選手、スタッフ全員を前にして異例の「喝」を入れた。
「オープン戦は勝敗を度外視するのは理解しておりますが、それにしても各チームに比べて、かなり調整が遅れているのではないか」。冒頭のあいさつで「危機感」というフレーズを3度も使ってハッパをかけた。
もちろん藤浪の発言はこれを受けてのものではない。あくまでキャンプから描いてきた自身のプランニングに沿ってのものだが、チームがシーズンへ向けてテンションを高めていくには「藤浪の勝利」という要素は欠かせないだろう。高校時代、春も、夏も勝った。新人だった昨季も勝った。勝つことにこだわり続ける藤浪がいよいよ“勝負の顔”になった。【鈴木忠平】



