<オープン戦:西武2-3広島>◇19日◇西武ドーム

 大瀬良、文句なし!

 広島のドラフト1位大瀬良大地投手(22=九州共立大)が西武相手にオープン戦3度目の先発マウンドに立ち、6回を投げ、4安打2失点で自責0と好投した。野村監督は「これなら合格点」と繰り返す高評価。公式戦デビューは開幕2カード目の4月2日ヤクルト戦が濃厚で、大物新人が上位を狙うチームの大きな戦力となる。

 大瀬良はエースになれる投手だ。3回先頭の鬼崎が菊池の失策で出塁した。続く栗山には四球。さらに飛び出した二塁走者の鬼崎を刺そうとした捕手石原の送球がそれ、無死一、三塁のピンチとなった。

 野球のセオリーからいけば三振がほしい場面。はたして大瀬良は145キロこん身のストレートで木村を空振り三振に切った。小さくガッツポーズ。その後、3番秋山の犠飛、4番浅村には甘く入った真っすぐを適時二塁打されるなど2点を失った。だが味方のミスを取り返そうとする意思は明らかに主戦投手のものだ。

 「あれは三振を狙っていきました。いつもは助けられているので、あそこは自分が助けよう、頑張ろうと。点は取られてしまいましたが…」。明るい顔で振り返った。

 序盤、チェンジアップがワンバウンドすると試合中に調整していった。畝投手コーチは「試合の中で修正できるのはたいしたもの」と評価。そのとおり、最速149キロのストレートにカットボール、カーブ、チェンジアップを織り交ぜる堂々とした投球だった。

 「これまでは制球が安定せず、もどかしいピッチングでしたが、きょうは結果的にも内容的にもよかったかなと思います。満足しているわけではないけれど新人なので思い切っていきたい」

 阪神と2度対戦した過去のオープン戦ではコントロールが安定せずに苦しんだ。「どうしようか」と悩みもあったが練習に取り組み、結果を出した。

 野村監督も「今日の内容なら合格点。6回87球の球数も合格点」と高く評価した。今後は登板前々日だけにブルペン入りしていたのを、もう1日増やす大学時代の調整法も試していく予定だ。

 今日20日は九州共立大の卒業式。スーツに着替え、いそいそ球場を後にした大瀬良は、2軍戦での登板を挟み、開幕2カード目のヤクルト戦で公式戦初登板を果たす。鳴り物入りルーキーで勝てば、チームには確実に勢いがつく。【高原寿夫】