ヤクルト小川淳司監督(56)が19日、2番起用をテストしている雄平に「ジーターのススメ」を説いた。2番といえば小技にたけるイメージがあるが「最強の2番打者になってほしい。ジーターみたいにね」と、攻撃的2番の代名詞であるヤンキースのジーターの名前を挙げて期待した。

 潜在能力は折り紙付きだ。投手時代は最速154キロで、50メートル5秒台の走力もある。真中打撃コーチは「日本人離れしたパンチ力もある。秘めたものは計り知れない」と認める。雄平が「打てる2番」になれれば犠打を使わずに好機を拡大でき、犠打で二進させた後に3番バレンティンが空いている一塁に歩かされるリスクを減らせる利点もある。

 首脳陣の期待を雄平も理解している。「バレンティンの前はどんどんストライクを取ってくる。逃さず自分のスイングで出塁することが大事」と小さくまとまるつもりはない。今日20日の巨人との練習試合(神宮、無観客試合)でも2番中堅で出場を予定する。「期待に応えられるよう頑張ります」と最強の2番を目指す。