<オープン戦:中日0-3オリックス>◇19日◇ナゴヤドーム
中日谷繁元信兼任監督(43)が「選手谷繁」にムチを入れた。オリックス戦に8番捕手でスタメン出場し、見逃し三振、敵失と2打数無安打。これでオープン戦8試合で17打数無安打となった。チームも今季3度目の無得点負け。オリックスと同じ6安打を放ったが、得点が生まれなかった。指揮官は「まだまだ大丈夫!
って笑えない」と自身にプレッシャーをかけた。
ナゴヤドームに歓声とため息が入り交じった。4回2死一塁から谷繁兼任監督が放った打球はライト方向へふわり舞い上がった。一度背走しかけた右翼糸井が落下地点を見誤りグラブからボールがポロリ。数秒後、スコアボードに「E」ランプが点灯した。この日は1打席目も際どいボールを見逃して三振。オープン戦“兼任初ヒット”はまたもお預けとなった。
オープン戦は8試合に出場して17打数ノーヒット。まだ快音は響いていない。もちろん、オープン戦は結果だけを求める場ではない。これまで出場した全試合で試合途中に交代している。交代後はベンチでは采配を振ることに専念。打席に立つ回数がこれまでより極端に少ないことも1つの要因だろう。だが、そうは言ってもシーズン開幕までカウントダウンは始まっている。正捕手の17タコは竜党にとって心配だ。
指揮官は「選手谷繁」の打撃について厳しかった。監督として「今、何タコですか?
17?
まだまだ大丈夫だね…って笑えない」と厳しい目つきに変わった。そして少し考えて選手の顔に。「少しずつ実戦に入り始めたんで、何とか(残りの)3試合で仕上げていきたい」と自分に言い聞かせるように言葉に力を込めた。
開幕までに残された試合は楽天戦3試合しかない。明日21日は山崎氏の引退試合のため、投手を打線に組み込んで臨む“予行演習”は22日、23日の2試合だけだ。ただ、その顔に不安の色はない。焦りは?
の質問には「ないですね」と言い切った。
昨季オープン戦の成績を見返すと、15試合に出場して29打数3安打。オープン戦打率1割3厘で開幕を迎えた。ところがレギュラーシーズンが始まれば3、4月で87打数27安打。打率3割1分と打ちまくった。あと31本で迎えた2000安打も5月上旬にあっさり到達した。
ベンチではタクトを振るい、マスクをかぶると巧みに投手をリードする。大忙しの兼任監督がバットでもギアを上げていく。【桝井聡】



