<オープン戦:西武12-8DeNA>◇22日◇西武ドーム
おかわり君の穴はオレが埋める。西武浅村栄斗内野手(23)が、DeNAとのオープン戦で1号2ランを含む、2安打3打点で存在感を発揮。打率1割台に低迷していた昨季の打点王が、背中のはりで開幕戦欠場が濃厚な中村剛也内野手(30)の代役4番を全うする覚悟を示した。この日、栗山、秋山の主力打者もそろって3打点をマーク。オープン戦最多の14安打12得点で眠れる獅子がようやく目覚めた。
待望の1発だった。浅村が悠々とした足取りで本塁に戻ってきた。同点の6回1死二塁。DeNA長田の内角より140キロ直球を振り抜いた。詰まり気味も関係ない。打球は軽々と左中間席に到達した。不振からの脱却を告げる決勝2ランに「自分らしく打てた。追い込まれても小さくならずにしっかりとスイングできた」と胸を張った。
中村不在の代役を務める覚悟が固まった。絶対的な主砲が出遅れている状況に「開幕に間に合うことが一番いいけど、もし、中村さんが間に合わなかったら帰ってくるまで自分がしっかりと頑張り続けたい」と腹を決めた。ここまでのオープン戦でも8試合で4番に座り、試合前時点で打率1割3分9厘に低迷。チームも黒星先行で「このまま打てなかったらまずいなと思っていた」と責任を痛感していただけに価値ある一打になった。
開幕まで残り2試合でやっと、本来の姿を取り戻すきっかけをつかんだ。5回2死一、二塁の好機でも強い打球で三遊間を抜く適時打も披露。1回の併殺打を挽回する3打点の活躍に「打てないから前に突っ込んでいたのでポイントを手前にしようと練習で意識していた。結果が出て吹っ切れた」と、上昇の兆しに手応えを示した。
4番が打てば打線も一気に勢いづく。1番栗山が3打数3安打3打点。3番秋山も3打数2安打3打点と主力がそろってけん引し、オープン戦初の2ケタ得点をマークした。伊原監督は「4番が打てば活気が出る。そりゃ、そうですよ。それぞれが考えて打席に立っている。(浅村の活躍に中村が)焦るんじゃないの」と中村への相乗効果にも期待。おかわり君の早期復帰と不在時の打線のカギは浅村が握っている。【為田聡史】




