<オープン戦:巨人2-3日本ハム>◇22日◇東京ドーム

 2年目のジンクスなど、絶対に言わせない。巨人菅野智之投手(24)の開幕投手が、正式に決まった。日本ハムとのオープン戦に先発し3回3失点も、原監督は「ボールのスピードが上がり、球種も増えた」と評価。「開幕投手は決まりました」と話し、本人に通達を済ませた。いつも温厚な菅野も「結果が出なかったら、2年目のジンクスと言われてしまう。負けたくない。結果で物言うしかない。とにかく結果を出せるように頑張るしかない」と誓った。重圧を受け止めて大役を果たす。

 高ぶりを隠さなかった。本番前の最終登板を終えて菅野は言った。「オープン戦の結果は関係ない。ふさわしい人が、開幕投手をやる。点は取られたが、修正する自信はある」と堂々としていた。浪人を経て迎えた昨年の開幕前は「まず1勝」と控えめだった。日本シリーズの修羅場をくぐり抜け、オフから休まずに鍛え抜き、心身ともにでっかくなった。「去年は『どこまでやれる?』と思われていたと思うが、今年は違う。責任感がある」。巨人の船出を託すにふさわしい思考を備えていた。

 重い扉をこじ開ける。80周年を迎える巨人の歴史で、2リーグ制後、プロ2年目以内に開幕投手を務める投手は、菅野で6人目となる。白星を挙げたのは、60年の伊藤芳明が最後となる。偉大な先輩たちの足跡を報じる記事を見つけると「モノクロームの写真が多いですね。随分、勝てていないんですね」と食い入り、その先の「自分が勝つ」という言葉をのんだ。「声援は、今日の2倍、3倍になる。いかに冷静さを保てるか。気持ちのコントロールが大事」と、たぎる思いは奥に秘める。「日本一の輪に自分も入れるように、全力で」。覇権奪回の先陣に立つ。【宮下敬至】