<オープン戦:阪神3-7オリックス>◇22日◇京セラドーム大阪

 開幕G倒もお任せ-。阪神5番マット・マートン外野手(32)が2回、2戦連発のバックスクリーン弾だ。オリックス井川の124キロチェンジアップをとらえてライナーで先制の2号。21日は金子からバックスクリーン左へ。開幕巨人戦は1戦目が菅野に決定。2戦目は杉内が予想され、仮想巨人から「2戦連発」の予行演習となった。

 わずかなズレが消えた。虎の安打製造機が正確なリズムを刻んで動きだした。マートンが2戦連発のアーチをバックスクリーンに懸けた。2回、オリックス井川の124キロチェンジアップが餌食になった。

 「打った瞬間入ってくれるかなと思っていた。昨日は真っすぐを、今日はチェンジアップと遅い球、変化球をうまく打てたのも良かったよ」

 前日21日はエース金子の外寄り高めの直球をバックスクリーン左に運んだ。まるでVTRのように、同じような放物線が描かれた。開幕巨人戦を想定するなら、金子が菅野、井川が杉内か。M砲が攻略のシミュレーションに成功。4打数無安打に終わった4番ゴメスには、まるでお手本を見せるかのようだった。

 来日5年目。キャンプ中の練習試合から打席数をこなし、実戦の中で調整してきた。だがオープン戦が始まっても状態がなかなか上がらない。見かねたオマリー打撃コーチ補佐が、わずかに狂っていたバランス修正を手ほどき。「調子が悪かった時は前に流れていて泳がされていた。後ろに体重を乗せるようにアドバイスを送ったよ」。17日の練習では和田監督も直接指導していた。

 それまで対外試合は打率1割7分1厘だった。その日以降、4試合で14打数4安打3打点。本塁打2本と、マートンのバットから快音が聞こえだした。同コーチ補佐は2戦連発に「今日はチェンジアップ、昨日は真っすぐをセンター方向に打てている。前でたたいているということだよ。開幕にピークを持っていけているというのはすばらしいね」と称賛した。不振にあえいでいた姿はもうない。マートンは充実感を漂わせて言った。

 「今日は変化球を打ったし、全てのことを準備して開幕を迎えたいと思う」

 3月28日にロックオン!

 今年も頼れる男であり続ける。【宮崎えり子】