<ソフトバンク11-5ロッテ>◇28日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンク内川聖一外野手(31)が球団タイ記録の開幕戦4安打で爆勝スタートした。4回、3打席連続となる安打が勝ち越し適時打となった。7回にはチーム1号3ランを放ち、5打数4安打4打点。打線全体で2桁16安打、95年以来となる開幕戦での2桁11得点でロッテを下し、3年連続白星スタートに導いた。

 内川本人も想定外で戸惑った。「開幕1試合目にここに立たしてもらうとは…。ネタがありません」。それでも最後まで主役を通した。お立ち台でマイクを握ると今季スローガン「俺がやる。」を観客と一緒に叫ぶパフォーマンスを決めた。

 今年は飛ばし屋である。4安打目は左翼席に吸い込まれた。7回。上野のど真ん中にきた直球を事もなげにたたいた。ロッテにとどめを刺す3ラン。チームの今季1号は李大浩でも、柳田でもない。パワーアップした安打マシンだった。

 「打った瞬間完璧すぎて、どういう感じなのか吹き飛ぶくらい気持ち良かった。取ったり取られたりしていたので、何とか決めてやろうと振りました」

 昨秋から取り組んだ肉体強化で背中に筋肉が浮き出るほど。力強い打球が増えたことを実証していた。

 初回にまず中前打。「1本出てホッとしました。それが得点に絡んだので良かった」。4回の勝ち越し適時打まで3打席連続安打と絶好調で、猛打賞にリーグ一番乗りした。過去2年は開幕戦で無安打。特に昨年は先発で1人だけ音無しと、蚊帳の外だった。「ファウルは(観客に)捕る邪魔をされるし、いい当たりは正面を突くし、死球は当たるし…」。嘆きまくった1年前と大違い。球団タイ記録の開幕戦4安打で4打点と主役になった。

 新4番に李大浩を据えた打線が初陣から機能した。内川は「どこからでも点を取れるのが売り。無理して大きいのを打つよりつなぐ意識」と強調した。1回と3回は単打を3本続けて得点した。おまけに7番柳田、9番中村まで猛打賞。どこからでも得点できる強打線が16安打と乱れ打ち、95年以来の開幕戦での2桁11得点をマークした。

 秋山監督は「打つ方は4日間試合がなかったが、そのままの調子で入ってくれた。点の取り方も良かった。クリーンアップが引っ張った。内川はすごいね。完璧だった。なかなか素晴らしい」とべた褒めだった。大型補強で断トツの優勝候補がらしい勝ち方で、3年連続の白星発進に成功した。【押谷謙爾】

 ▼ソフトバンクが16安打。開幕戦では、ダイエー時代の94年4月9日オリックス戦で19安打して以来20年ぶり(17-6で勝利)。