<ヤクルト12-11阪神>◇5日◇神宮
ヤクルト小川淳司監督(56)の顔には安堵(あんど)感がにじんでいた。両軍合わせて30安打23得点。乱打戦を1点差で制しての今季初連勝に、「胃が痛くなったね。冷や冷やし通しですよ」と、苦笑いを浮かべた。先発石川が5回途中10失点。交代のタイミングについて「俺の継投ミス。野手の気持ちも考えると、そういうことも考えないといけなかった」と反省の言葉を並べた。
それでも、勝利への執念は選手に伝わっていた。5回に9-10と1点差に追い上げ、6回からは勝ちパターンで起用する山本哲を投入。「今日の展開はどっちに転ぶか分からない。手を尽くすということ」。山本哲は2回を打者6人で封じて反撃のリズムをつくった。
勝ち越した8回には、無死二塁から代走三輪が、右飛で果敢にタッチアップし三塁を陥れた。決勝打を放った森岡も失点に絡む失策をしており「足を引っ張っていたから、何とかしたかった。チームが勝ててよかった」と、自分の一打より勝利を喜んだ。
先発全員安打の逆転勝ちに小川監督も「打線がよくひっくり返してくれた」と感謝した。ミスがあっても、全員で取り返す。チーム一丸で、勝率を5割に戻した。【佐竹実】




