<オリックス3-2西武>◇6日◇京セラドーム大阪

 首位に立つオリックス森脇浩司監督(53)が鬼の采配で連勝を6に伸ばした。「チーム全体でかかっていかなければならない試合。決断は1つ」。5回、指揮官がベンチから立ち上がった。先発の新人吉田一将投手(24)から比嘉幹貴投手(31)への交代を球審に告げる。あと1アウトで勝利投手の権利を手にするドラフト1位の初陣でも迷いはなかった。

 この回、1死から栗山に右中間を破られ、代打大崎の一塁ゴロで2死三塁。中軸打者に回る前に、高山コーチが間を取りに来た。だが秋山に一、二塁間を破られ、1失点。4番浅村に回る前に継投策に出た。結果的に逃げ切りに成功した。

 オープン戦で吉田一は結果を残せなかった。プロ初登板に際し「まず(打順の)1回り目をしっかり抑える。それができたら2回り目」(森脇監督)と、イニングではなく打順の回りで失点を防ぐことを期待。3月8日の巨人戦(京セラドーム大阪)で3回6失点、同16日のDeNA戦(横浜)で5回5失点と大量失点のオープン戦とは違い、吉田一は走者を背負っても粘り抜いた。空振りを取れる球が減り3回り目で適時打を打たれたが、首脳陣の期待通りに粘った。

 森脇監督は「次の切符はつかんだと思います」と今後も先発起用を示唆。吉田一は「悔しくないことはないけれど、それは個人的な問題。信頼されれば、投げさせてもらえる」と、次こその思いを強くした。【堀まどか】