<巨人5-1広島>◇9日◇東京ドーム

 初黒星も巨人をビビらせた!

 広島大瀬良大地投手(22)がデビュー2戦目の巨人戦で初黒星を喫した。7回を7安打6奪三振3失点と粘ったが、2被弾に泣いた。チームは単独首位の座を降り、再び巨人と同率首位で並んだ。今日10日の攻防3戦目でやり返す。

 大瀬良は、歯を食いしばった。明らかな失投。誤算もあった。2点ビハインドで迎えた7回、先頭の7番橋本へのチェンジアップがど真ん中に入った。「真っすぐ狙いだと思っていて…」。伏兵にまさかのソロを浴び、悔しさを隠しきれない。「最後の1発が余計だった。2失点で7回を終えれば、野手の皆さんも気持ちが違ったと思う。あの1失点をなくさないといけない」と猛省した。

 デビュー2戦目で初黒星を喫した。敵地・東京ドームで強力巨人打線を7回7安打3失点。新人なら上々の結果と言えるが、自己採点は「最低の最低限」と辛口だった。2回無死一塁、5番ロペスを1ボール2ストライクと追いこみながら、スライダーが外角高めに抜けた。左翼席中段まで先制2ランを運ばれた。7回は橋本に今季1号を献上。前回2日ヤクルト戦を含めても失点すべてを被弾で許しており、「ボールが高い」と猛省した。

 確かに7回2失点だったヤクルト戦と比べ、抜け球が目立った。とはいえ3失点だ。101キロのスローカーブで坂本から空振りを奪い、4番村田に投じた計15球のうち直球で7球詰まらせ、146キロ直球で空振り三振に仕留めた。内角直球でロペスのバットを折り、7回最後の打者長野にはこの日最速の149キロを2球投じた。「巨人打線は気が抜けない。すごい」と謙遜したが、対等に真っ向勝負を演じた価値は大きい。

 再び同率首位で巨人と並んだが、黄金ルーキーにとっては糧となる試合だった。幼少期は巨人ファン。松井秀喜氏の大ファンで、鹿児島の鴨池球場まで巨人戦を見に行ったこともある。「敵になっちゃえば敵ですから。強いチームに投げられるのは楽しみ」の言葉通り、6奪三振で大好きだった巨人に“別れ”を告げた。【佐井陽介】