<阪神9-0巨人>◇12日◇甲子園

 阪神のエース能見篤史投手(34)が巨人にリベンジした。127球目、チェンジアップでロペスを三ゴロに仕留めると、今季最多4万6186人の大歓声で甲子園が沸いた。6安打無失点。10失点KOされた開幕戦の雪辱を、リーグ一番乗りの完封勝利で果たした。「状態的にはよくなかったので、最初から飛ばしていこうと。開幕でああやって打たれているのはずっと残るので不安はあった」と胸をなで下ろした。

 3月28日の東京ドーム。10安打を浴び、5回をもたなかった。「前回は変化、変化でいかれた。真っすぐあっての変化球やから」と中西投手コーチは直球主体に変更を指示。7奪三振のうち5つを直球で奪った。

 立ち上がりから飛ばした。1点リードの4回は無死一、三塁のピンチを迎えた。「あそこは大きかった。カウントが悪いところで、内野フライに抑えられたのがよかった」。ロペスをチェンジアップで一邪飛に、さらに阿部を空振り三振。坂本を内角への138キロの直球で、見逃し三振にねじ伏せた。

 「中継ぎも休めたのでよかったと思う。長老が一番投げているからね。試合前に言われたんで。『今日も休みや』とね」と明かした。中継ぎの最年長37歳の福原から、完投を命じられていた。開幕から先発陣は不調でリリーフはフル回転。指令通りに9回を、1点も与えずに投げきった。チームは4連勝。エースがプライドを取り戻した。【宮崎えり子】