<ロッテ10-17楽天>◇12日◇QVCマリン

 4時間を超す打ち合いを制した楽天星野仙一監督(67)は、苦笑した。球団新記録の24安打で今季最多17点を挙げ、ロッテに大勝。だが、素直に喜べなかった。「良かった。打つ方は。でも、投手。どうしようもない」と、吐き捨てるように言った。

 先発塩見の交代に、意思を込めた。8-3の3回2死一、三塁で右打者を迎え、あっさり降板させた。球が高く、芯を食う当たりが続いていた。5点リードを守れないとみた。「追いつかれるどころか追い越される。そう判断して代えた」と、単純明快に説明した。中継ぎもピリッとしなかった。金刃、武藤が四球絡みで失点するなど、最大9点リードが、一時は4点差となった。打線の爆発がなければ、ひっくり返されたかもしれない。

 星野監督は就任来「このチームは途上」と言い続けてきた。だから、勝っても決してミスを見逃さない。開幕からの投手陣の課題は明白だ。12球団最多の四球に、2死からの失点。この日もそう。試合前の練習中に自ら切り出していた。

 星野監督

 どれだけ意識して、毎日の練習をするか。キャッチボールから大事。肩慣らしではない。うちの選手は、そういう意識が足りない。意識すれば、試合中のポカは減る。

 塩見は前回6失点も、6回まで続投させている。球質と無四球の内容を評価してのこと。対照的に、この日は序盤だけで3四球。勝負にならなかった。

 帰りのバスに乗る直前。「個々がテーマを持って取り組むしかないか」の質問に、「そうだ。バッテリーで考えて」と即答した。球団史に刻まれた1勝の裏で、投手陣に宿題が残った。【古川真弥】

 ▼楽天が昨年8月4日日本ハム戦の23安打を抜く球団新記録の24安打を放った。楽天は8日の日本ハム戦でも20安打をマーク。月間2度の20安打以上は10年8月に阪神(月間3度)とヤクルトが記録して以来で、楽天では初めてだ。また、開幕直後の4月中に20安打以上を2度も記録したのは、99年日本ハムが4月10日ロッテ戦で23安打、14日ダイエー戦で20安打して以来、プロ野球史上2度目。