<ソフトバンク7-1オリックス>◇12日◇ヤフオクドーム
ソフトバンクが「2ストライク勝負」で難敵オリックス金子を攻略した。指示を体現したのが今宮健太内野手(22)。5回の勝ち越し適時打に7回の犠飛と2打点の活躍だった。終わってみれば14安打で7-1と大勝。好調な打線で今日13日に連勝すれば、首位オリックスに並ぶ。
1点を追う5回、ソフトバンクはベンチ前で円陣を組んだ。「2ストライクまでに勝負」を再確認。7種とも8種とも言われる球種豊富な金子には追い込まれる前に打つしかなかった。
2死二塁から本多がカウント1-1からの3球目チェンジアップを左中間に同点三塁打。続く今宮は初球、内角低めの難しいカーブをはじき返した。勝ち越しの打球が三遊間に抜けた瞬間、右手で小さくガッツポーズ。「反応ですね。僕には打てるところだった。勝ち越しの流れが来ていたので」。7回にも1死三塁で1ストライクからの2球目を右翼へ犠飛を打ち上げた。
秋山監督は「ワンチャンスをつかんだ。一気に逆転できてよかった」と目を細めた。7回で降板した金子に10安打11三振。円陣後の5回からの3イニングで7安打を集中し、うち5本は2ストライクまでに打ったものだった。
今宮には借りがあった。1回、T-岡田の先制適時打は遊撃で飛び込んだがグラブをはじき中前へ抜けていった。「捕っていたら1点入っていなかった。どこかで絶対助けようと思っていた」。前回中田が先発した5日の楽天戦でも失策。中田への強い思いが2打点につながった。
今季4失策は両リーグ最多。9日の西武戦では判断ミスが敗因にもなった。それでも「待ってのエラーは許されない。攻めた結果のエラーならまだまし」と積極的に打球に食らいつく姿勢は忘れない。
全体練習だった前日11日にはコーチの指示でフリー打撃を2度打った成果も出た。今宮だけでなく打線全体も14安打と好調。13試合のうち半分以上の7試合で2桁安打を放っている。金子打ちでさらに自信を深めたソフトバンク打線が、今日も強打で一気に首位へと並ぶ。【石橋隆雄】



