<阪神9-0巨人>◇12日◇甲子園
阪神鳥谷敬内野手(32)が勝利の陰の立役者だ。3番遊撃の面目躍如だった。大勝ムードの7回1死三塁。左腕今村の初球スライダーを完璧にとらえると、ライナーで左中間を破る。今季65打席目で初打点を挙げた。
「後ろが打って、助けてもらっている。役割として(走者を)かえさないといけないときもあったけど、かえせなかったので」
開幕1番は、西岡が離脱後、3番に入った。低調が続いた。試合前までセ・リーグの規定打席到達打者で唯一、打点なしだった。8回の中前適時打で、自己最多タイの1試合4安打。打率も「・231」から「・281」に急上昇した。助っ人コンビが好調なだけに、鳥谷が目覚めれば、破壊力抜群の主軸になる。
守備でも隠れたビッグプレーで能見を救った。1回1死。片岡が2球で追い込まれると、わずかに二塁寄りへシフト。その直後、中前に抜けそうなゴロに思い切り腕を伸ばして捕り、アウトにした。開幕から過去4戦は、片岡に2ストライク後、4本の中前打を浴びた。打球方向の傾向を読んだ、絶妙なポジショニング。6回も村田の二遊間へのゴロを1回転して送球して刺す。玄人をうならせる「鳥谷らしさ」が、何よりも周囲に安心感を与える。【酒井俊作】
▼鳥谷の1試合4安打は自身最多タイ。13年9月6日巨人戦(甲子園)以来11度目、巨人戦では2度目。11試合でチームは10勝1敗。鳥谷は今季初の打点となる2打点を挙げ、4番ゴメス1打点、5番マートン4打点とクリーンアップ打点そろい踏み。3月29日巨人戦(東京ドーム)の3番西岡1打点、4番ゴメス2打点、5番マートン2打点以来、今季チーム2度目。



