<DeNA2-4ヤクルト>◇13日◇横浜
昨季プロ野球新記録の60本塁打をマークしたヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が、自己最多タイの4戦連発となる6号を放った。本塁打王争いでは阪神マートンと並びトップに立った。昨年はWBCでの故障で出遅れ、1号はチーム16試合目だった。今年は13試合目で早くも6本目。打率2割3分4厘とまだ本調子でない中での量産態勢で、夢はまた大きく膨らんでいく。
弾丸ライナーが失速しないまま左翼席中段まで飛んでいった。3-2の6回2死走者なし。バレンティンが“打ち直し”の148キロ真ん中高め直球を捉えた。その前の、外角147キロ速球を打ち損じてファウルになり、大きな声を上げて悔しがっていた。「怒りを次の球に乗せられたね」と、2球続けてミスショットはしなかった。
相手右腕モスコーソは友人だ。フロリダにある自宅は車で20分ほどの“ご近所さん”。今年1月に来日した際は、マイアミからの航空機で隣同士の席になり、日本についていろいろ教えていた。数年前には、ベネズエラのウインターリーグで対戦したこともあり、球団の編成担当に「なんで彼を獲得しなかったんだ」と冗談交じりに話したこともある。だが、「試合に入ったら友達の意識は消している」と、日本球界の先輩としての貫禄を示した。
バレンティンにとって横浜スタジアムは相性がいい。試合前も「一番好き」と言っていたばかり。12年は5月1日に1試合3ホーマー。13年は4月29日に1試合3本と量産している。「まだ本調子ではない」と言うが、それでも甘い球が来ればスタンドまで飛ばす。チームを今季2度目の同一カード3連戦の勝ち越しに導く、貴重な1発だった。
来日4年目で、4試合連続本塁打は3度目だが、5試合連続は1度もない。15日の巨人戦は、オープン戦で1発を放っている静岡で行われる。「あさってね。静岡!
ちょっと球場が広くなったからなあ」と弱気の虫も…。しかしプラス材料もある。「ボールが変わったからね」とニヤッと笑ってみせた。今年もバレンティンが怖い。【矢後洋一】
▼バレンティンの4試合連続本塁打は11年8月14~18日、13年6月6~12日に次いで3度目のタイ記録。横浜スタジアムは昨年まで33試合で17本と相性の良い球場だったが、今年もいきなり最初の3連戦で3本放った。これでマートン(阪神)に並びリーグトップの6号。昨年の6号はチーム27試合目で、初めてトップに立ったのはチーム66試合目の6月27日。チーム13試合目の6号が11年の14試合を抜く自身最速なら、チーム13試合目のトップも最速となった。



